「こういう有名な作品を観てないはずない」と思っても実際ちっとも内容を覚えてなければ「観てない」と同じ、ですね。
製作年度 1990年
監督 エイドリアン・ライン
出演 ティム・ロビンス 、エリザベス・ペーニャ 、ダニー・アイエロ 、マット・クレイヴン 、マコーレー・カルキン
解説: 旧約聖書のヤコブの話をヒントに、悪夢と現実の間で翻弄されていくベトナム帰りの男の奇妙な体験を描いたサスペンス・スリラー。ニューヨークの郵便局員であるジェイコブは最近夢と現実の区別がつかなくなるほど奇妙な出来事に遭遇していた。疾走する地下鉄に乗る得体の知れない人々。掛かりつけの医者の死亡。自分を轢き殺そうとした車に乗る異様な人物。そしてベトナムの悪夢や幻覚までもが見え始め……。そんな時、ベトナム時代の戦友から電話がかかってくる……。 (allcinema ONLINE)
当時は珍しかったんじゃないでしょうか?サブリミナルなシーンを挟み、主人公の心の不安を表す、とか。悪魔が「超高速で首を振る」変な動きは最近のホラーなどでも多用されていますよね。古臭くない新鮮さで退屈しません。(最近は多用しすぎで食傷気味ですが・・)
また基本的には戦争映画と思いきやホラー、サスペンスの様相もあり、政治的陰謀で具体的に社会に問題を提起してるとこもあるし・・。家族の愛もありますしね。
たくさんの要素が詰まった面白い作品でした。
主人公の名前だけでなく登場人物の名前も聖書の登場人物と同じで役目までをなぞらえているらしい・・宗教的になじみがない私には全部の意味を理解出来ている!とは到底言えませんが・・。それを知った上で見ればもっと深い内容が分かってきそうです。
ジェイコブは怪我をした時に病院で恐ろしい人体実験をされている幻覚を見ます。その入院している病院に飛び込んできたなじみの接骨医が「なんてことをするんだ!?」と連れ去り、治療します。これはどういう意味なのか?何で「接骨医」に「背骨」を治してもらうのか?
そしてこの接骨医をジェイコブは「天使のようだ」と言っています。結局はこの接骨医が言う言葉がこの作品で言いたかった事なのかもしれません。
ウィキによると
「ヤコブの梯子( - はしご)、英語でジェイコブズ・ラダー(Jacob's Ladder)は、旧約聖書の創世記28章12節でヤコブが夢に見た、天使が上り下りしている、天から地まで至る梯子、あるいは階段。
上記に因んだ、惑星などの表面から静止軌道以上まで伸びた(概念上の)エレベータの愛称。軌道エレベータを参照。
別名「天使の梯子」。雲の切れ目から太陽光が帯状に伸びて見える、自然現象の一種。」
個人的にはのっぽで童顔のティム・ロビンスが、混乱し、暗くなるばかりの内容を助けてくれたと思います。とても可愛いからね。
良い俳優さんだよね〜。