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- 2014.05.02 Friday
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「ハサミを持って突っ走る」「あなたにも書ける恋愛小説」も見ました。
いまいちだった。
製作年:2005年
監督:ハニ・アブ・アサド
出演:カイス・ネシフ他
<あらすじ>イスラエル軍に包囲された西岸の町ナブルスに暮らす、サイードとハーレド。
二人はパレスチナ過激派の自爆テロ攻撃の実行役に選ばれる。
48時間後の猶予の後のテロ当日、思わぬアクシデントでテロは失敗するが、その際サイードがはぐれてしまう。
フランス・ドイツ・オランダ・パレスチナ合作映画。
「自爆テロ」と聞くと困惑したり、腹が立ったりしてしまうんですよね。
これは一般的な反応だと思うんですが・・。
かつては日本軍にも「日の丸特攻隊」があったんだよな〜とか。
そもそも「自爆テロ」をしている本人や家族はどういう思いなんだろう?とか。
それでもやはりテロは許せない!とかで
「見えてこない」感じがイライラさせると共に
分からないから「私は詳しくないのよね・・」でいいのかな?!と
そんなわけで観たかった映画です。
サイードとハーレドの2人の青年は先の見えない占領地に暮らし、未来の見えない毎日を送っています。2人は「自爆テロの実行」を希望していて毎日はその「待ち時間」に過ぎない。
自爆テロ決行に2人が選ばれ、2人が家族と過ごし当日を迎える。
しかし、サイードは何か納得できないものを感じる。「他のやり方はないのか?」と。
テロ当日に敵のイスラエル側に行き、バス停に立つサイードがバスを待つ敵側の一般人を見まわします。
彼はその人たちが憎んでいた敵であり、これから自分が自爆テロをして殺す相手であることがどうしても受け入れられない。
あわてて自国に帰りハーレドを探しあちこちをさまようのですが・・。
その間に自分がどうして「自爆テロ」をするのか?他に生きる道はないのか?と自分を問い詰めていきます。
最後に彼が「自爆テロ」について語った言葉・・肯定はできないにしても理解ができました。
40年〜60年に渡り占領された民族として生きるとはどういうことなんだろう?
何もかも敵側に優位に立たれ、もう武器が体だけしかなかったら。
ショッキングな「自爆」=「死」を武器にすることでしか、自分たちの国の絶望感をあらわせないとしたら。
想像力を働かせなくてはいけないなと思います。
私たちのできることはまずこういう人生を送る人々がいることを知ることなんだろうな。