製作年度 1982年
監督 ジョン・カーペンター
出演 カート・ラッセル 、A・ウィルフォード・ブリムリー 、リチャード・ダイサート 、ドナルド・モファット 、T・K・カーター 、デヴィッド・クレノン
解説: 氷の中から発見されたエイリアンと南極基地の隊員との死闘を描いた、SFホラーの古典「遊星よりの物体X」のリメイクで、よりキャンベルの原作に近い。10万年前に地球に飛来した謎の巨大UFOを発見した南極観測隊のノルウェー基地が全滅。やがてノルウェー隊の犬を媒介にしてアメリカ基地に未知の生命体が侵入した。それは次々と形態を変えながら隊員たちに襲いかかる……。(allcinema ONLINE)
南極のアメリカ基地に逃げ込んできた犬は何故かヘリに追われ、撃ち殺されようとしていた。その犬を保護したが、とんでもない未知の生命体に変身する・・。
未知の生き物である物体Xは、10万年前に宇宙から来た生命体(発見したノルウェーの観測隊はすでに全滅)で、他の生命体を見つけると素早く劇的に同化し、そっくりに擬態する。持ち帰った死体からも物体Xが姿を現し、次々に隊員に同化していくが、擬態が上手いので見分けが付かず疑心暗鬼
未知の生命体は血液だけでも生きていて、他の生命体と融合する。融合中は見られたものじゃない姿ですが、融合が済めば普通の人間です。燃やせば動かなくなるも、凍れば冬眠し、暖まって血液がドロドロし出すとまた生き返ります。
取り付いた生命体と融合する様がキモく、気持ちいいです。ウネウネあらぬ所からゴキブリの足や触角、触手が出て来るわ、顔にあたる部分がパカッと豪快に花びらのように開くわ。こいつ無敵かもしれない・・。もちろん粘液や他の生命体を溶かす胃液のような物も飛ばしたりします。融合した姿も左右不対称であっちから色んな物が出てたり、元の生命体の骨格があったりして、その上声まで似てたりしていいんだなあ〜。
未知の生命体の魅力を語るのはこれくらいにして・・。SFホラーとしては最高に面白いです。3回目の鑑賞で初めて観たような気持ちの私ですが(さっぱり忘れてた、トラウマになったので忘れたかったかもしれない)登場人物が南極観測隊で閉ざされた生活空間を縦横無尽に使って取り付かれながら活躍してます。
普通の人間と同じに見える生命体は、安いサスペンスみたいに「こいつだな!」と予想させない普通っぽさで展開が見えず、疑心暗鬼で仲間同士で殺し合う羽目になる隊員たちの切羽詰り方が良かったです。もちろん時々出てくる物体Xのバリエーション豊かな変身シーンも。
グロテスクなクリーチャーが見たい方にもお勧め。
1982年でここまで出来るんだねえ〜。